悪人

候補としてはお兄ちゃんの花火?とかってのがあがっていたのだけど、やっぱり妻夫木ずきんちゃんなので、前夜にvitで座席確保。いや〜、これって便利だなぁ。もっと早くに使い始めたらよかったよ。
次男はちょっと前に観たのだけど、かれの評価は「フツー!」ってことだったけど、私的には十三人より評価が高い。あの幸せ薄い二人に感情移入できた。特に妻夫木君の生い立ちなんてわたしとちょっとかぶっていて、私もあんな風にばぁさんに育てられたし、二人だけの食卓は、もっと寂しいものだった(野菜の炊いたのだけってものが殆ど)し、会話もなかったよなぁとか、あんな風に父親に会いに行ったことがあった。私の場合はもっと悲惨で、中々うちの家に帰らない父を迎えに、母に負われてねんねこにくるまって行った先の家に男の子が二人いて、その男の子が父に「パパ!」って呼んでたって記憶が一番最初で、その時の光景は今でもはっきりと思い出せて、その男の子の顔も思い出せる、睫毛の長い目のクリッとした可愛い男の子だった。15年くらい前に父に確認したら、その通りだったって言ってて泣きながら「ごめんねぇ。」と謝ってた。ただ、私は妻夫木君より賢しいとこを持ち合わせていたから、今がある、夫と巡り会えたから今がある。そんな感じだ。両親を恨む気持ちは全くないし、普通の育ち方してたら、もっともっと嫌な人間になっていたのだろうから、むしろ感謝してる。
そして、深津ちゃんみたいに寂しい女でなかったことも、娘がそうでなかったことも、あの殺された女みたいでなかったことも、偶然でしかない。ちょっとしたことで、あぁいう風になっていたかも知れないとも思う。通りすがりに殺された訳でもないってのには、殺される側にも問題がある気がした。あんな風に言われたらねぇ。