父親殺し

う〜ん、一緒にカレーを作って家族で食べた夜にって。
私にとっての家族というのは、自分自身が結婚してから築いた現在の家族しかないから。
父とは喧嘩する距離ではなかった。勿論血が繋がっているのだから、他人よりは愛着があったけど、まぁいい子を演じて、出来るだけ貰えるものは貰っておこうぐらいの存在だった。なにしろ、養育費も貰わない離婚だったから。
母とは、仲よくした記憶は全くない(自我の目覚める以前は別)。常に諍いが絶えなかった。多分、自分の母親でなかったら、絶対に付き合うことのない人種。
だからと言って、殺意は抱かなかった。そのあたりは計算高い。そんなことで自分自身の人生を棒に振るのはバカバカしいって思いが強かったけど。